すすきのから海を守る、「すすきのクリーンオーシャンプロジェクト」とは?2026年最新情報もご紹介

すすきのから海を守る、「すすきのクリーンオーシャンプロジェクト」とは?2026年最新情報もご紹介

札幌の歓楽街・すすきのを舞台に、街の清掃を通じて海洋ごみの削減を目指す「すすきのクリーンオーシャンプロジェクト」

2024年に始まったこの取り組みは、回を重ねるごとに輪を広げ、今年2026年9月にさらに進化した環境イベントとして開催が予定されています。

この記事では、プロジェクトが生まれた背景から過去開催のあゆみ、そして最新の実施概要までをまとめてご紹介します。

目次

なぜ今、すすきので? ― 街のごみ拾いが「海」を守る理由とは

海洋ごみの約8割は「街」から流出している

海ごみ問題と聞くと、多くの人は「海に捨てられたごみ」を思い浮かべるかもしれません。
しかし実際には、海洋ごみのおよそ8割は、私たちが暮らす街から発生していると言われています。

街なかでポイ捨てされたごみや、風で飛ばされたごみは、側溝や河川を伝って少しずつ海へと運ばれていきます。日々の暮らしの中で出るごみが、めぐりめぐって海を汚してしまうのです。

だからこそ、海洋ごみを本気で減らすには、ごみが生まれる「街」での対策——発生元での対策が必要となるのです。

ごみのホットスポット=歓楽街「すすきの」

数ある街のなかで、なぜ「すすきの」なのでしょうか。

ひとつは、地理的な理由です。すすきの周辺は複数の川に囲まれており、街に落ちたごみが河川を通じて海へ流れ出しやすい環境にあります。北海道有数の歓楽街として賑わうすすきのは、まさにごみが集まりやすい「ホットスポット」なのです。

(クリーンオーシャンプロジェクト)なぜすすきのの街を綺麗にするのか

札幌市内で実施されたごみ拾いアプリによる調査でも、ごみが多く見つかる地点はすすきの周辺に集中していることが可視化されています。

すすきのの街をきれいに保つことで、河川からのごみの流出を食い止め、ひいては海を守ることに直結する——これが、このプロジェクトが始まった背景です。

プロジェクトにおけるごみ削減の取組み

すすきのクリーンオーシャンプロジェクトは、「街も海もクリーンに!」をテーマに、3つのアプローチを組み合わせて海洋ごみの削減に取り組んでいます。

街に出るごみを「捨てさせない・正しく集める・活かす」という一連の流れで捉え、すすきのから海への流出を食い止めることを目指しています。

すすきのクリーンオーシャンプロジェクトにおけるごみ削減の取組み
  1. ポイ捨て抑止

まず力を入れるのが、街にごみを捨てさせないための意識づくりです。
市民参加型の清掃イベントや情報発信を通じて、「海洋ごみの約8割は街から流れ出している」という事実を広く伝えます。実際に街を歩いてごみを拾う体験が、一人ひとりがポイ捨てを見直し、日頃の行動を変えるきっかけになります。

  1. 分別促進

出てしまったごみは、資源として正しく分けて回収します。
商業施設や街なかにIoT対応のスマートごみ箱Reebo(リーボ)を設置し、燃えるごみ・ペットボトル・キャップなどを種類ごとに分別。捨てる段階で自然に分別を促すことで、リサイクルできる資源を効率よく回収できます。

  1. 価値創造

集めたごみは、新たなアイテムへと生まれ変わらせます。
回収したペットボトルキャップを破砕・成形し、ミサンガやフィッシュフックチャームなどへアップサイクル。「ごみ=資源」という発想を目に見える形で示すことで、分別や回収への参加意欲を高めます。
また、イベント内では企業や団体が連携し、環境問題を価値化する展示や、著名人によるトークセッション・ライブなども行います。

この3つの取組みを積み重ねることで、すすきのの街からごみを減らし、「世界一きれいな歓楽街」にすることを目指しています。

すすきのクリーンオーシャンプロジェクトのあゆみ

すすきのクリーンオーシャンプロジェクトは、名称や取り組みの形を変えながら、少しずつ市民や企業と連携・協働の輪を広げてきました。ここでは、過去2回のあゆみを振り返ります。

(2024年)― 「海の美サンガプロジェクト」

2024年海の美サンガプロジェクト

出発点となったのが、2024年に実施された「海の美サンガプロジェクト」です。

このプロジェクトの目的は、海や街で集めたプラスチックごみ(ペットボトルおよびキャップ)を回収・アップサイクルし、「世界にひとつのミサンガ」をつくること。ごみを資源として捉え直し、その価値を目に見える形で示すことで、海洋ごみ問題を身近に感じてもらうことをねらいとしていました。

海の美サンガプロジェクト_スマートゴミ箱Reebo

街での回収は、2024年7月にすすきのの商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」でスタート。館内に設置された専用の分別回収ごみ箱を通じて、多くの来館者がペットボトルやキャップを投入していきました。

さらに、2024年9月21日には、市民参加型の一斉清掃イベントも実施。当日は約80名を超える市民の皆様にご参加いただき、たくさんのゴミを回収しました。

bisanga-project

こうして集まった使用済みプラスチックは、海で回収されたプラスチックとともに再資源化され、2024年末にミサンガとして完成しました。

2024年海の美サンガプロジェクト_ペットボトル破砕と再資源化

ごみだったはずのキャップが、多くの人の手を経て身につけられるアイテムへと生まれ変わる——「捨てる」から「活かす」への意識を広げる、価値創造の第一歩となりました。

(2025年)― 「SUSUKINO CLEAN OCEAN PROJECT」へ

2025年、プロジェクトは名称をSUSUKINO CLEAN OCEAN PROJECT(すすきのクリーンオーシャンプロジェクト)へと刷新し、市民参加型の取り組みへと大きく発展しました。

その象徴となったのが、2025年8月24日に開催された市民清掃イベント「類さんと昼のすすきのごみ拾い」です。プロジェクトサポーターには、自然と酒場をこよなく愛する“酒場詩人”吉田類さんが就任。

SUSUKINO-CLEAN-OCEAN-PROJECT-flyer

「日頃楽しんでいるすすきのに恩返しをしたい」という吉田さんの想いのもと、札幌市民有志ら約150名(応募総数200名以上)が集まり、昼のすすきのを歩きながらごみを拾い、環境問題について考える一日となりました。

すすきのクリーンオーシャンプロジェクト2025画像

この回では、分別と回収の仕組みもさらに充実。
COCONO SUSUKINOとAOAO SAPPOROの2か所に、燃えるごみ・ペットボトル・キャップを分けて捨てられる分別ごみ箱が設置されました。

Reebo_case5-1-1024x342
COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)
Reebo_case6
AOAO Sapporo(アオアオサッポロ)

集まったペットボトルキャップは、使うたびに海洋ごみ問題を思い出せるオリジナルの「ボトルキーパー」として生まれ変わりました。同じ色がふたつとない、世界にひとつだけのアイテムとして、参加者へ配布されました。

すすきのクリーンオーシャンプロジェクト2025_フィッシュフック型ボトルキーパー

(2026年最新)― 「すすきのクリーンオーシャンプロジェクト2026」(参加募集中!)

そして2026年9月12日(土)、今年もすすきのクリーンオーシャンプロジェクトがさらに進化したイベントとして開催されます!

テーマはこれまでと同じく「街も海もクリーンに!」。市民参加型イベントとして、すすきのを世界一きれいな歓楽街にすることを目指します。今年は過去最大となる30社を越える協賛を頂き、さまざまな新しい取組みにも挑戦します。

すすきのクリーンオーシャンプロジェクト_サムネイル用

当日は、地元で人気上昇中のアイドルグループ「タイトル未定」とともに、昼のすすきのでごみ拾い、トークショー、ライブも実施されます。さらに、午前中にはスポGOMIワールドカップも開催。会場では環境ブースが8社出展し、楽しみながら環境について考えられる一日です。

参加費は無料、事前エントリーは8月31日まで。すでに多くのご応募をいただいているため、参加ご希望の方は、ぜひお早めにエントリーを!

開催概要

日時2026年9月12日(土) 14:45〜(受付開始 13:45〜) 
※少雨決行・荒天中止
集合場所COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)3階 屋内広場
参加費無料
募集人数200名(応募多数の場合は抽選)
申込締切2026年8月31日(月) 17:00

イベントの詳細、お申込みは公式サイトよりご覧いただけます。

当日のプログラム

ゲストには、アイドルグループ「タイトル未定」に加え、北海道コンサドーレ札幌の“赤黒スマイルストライカー”横野純貴選手が登場。MCはHBCアナウンサーの糸賀舜さんが務めます。

13:45受付開始
14:45開会式
15:15「タイトル未定」と一緒にごみ拾い(すすきのを中心に清掃)
16:30トークセッション「タイトル未定」× 横野純貴
17:00「タイトル未定」スペシャルライブ

ステージプログラムのほか、会場には環境に配慮した製品を扱うブースも多数出店。ごみ拾いのあとも、楽しみながら環境について知ることができます。

地元のメディア・スポーツチーム・企業・自治体が力を合わせ、市民とともに「世界一きれいな歓楽街」を目指すこの取り組みに、あなたも参加してみませんか。

まとめ ― 一人ひとりの一歩が、街と海の未来をつくる

すすきのクリーンオーシャンプロジェクトは、市民参加型のイベントとして、企業・自治体・団体、そして地域の人々を巻き込む輪を年々広げてきました。ごみを資源として捉え直し、世界にひとつのアイテムへと生まれ変わらせる——その体験は、参加した人の心にきっと小さな変化を残してくれるはずです。

9月に開催されるイベントで、あなたもその輪の一員になってみませんか。「参加してみたい」という方はもちろん、スマートごみ箱やアップサイクル、市民参加型の環境イベントに関心をお持ちの企業・自治体のご担当者さまも、ぜひ続報をチェックしてください。

街も海もクリーンに——その未来づくりを、すすきのから。次世代の未来へ向けた一歩を、ともに踏み出しましょう。

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