4月22日はアースデイ（Earth Day）。開催イベントや企業の取組みについて解説

アースデイは、地球環境への意識を高め、持続可能な未来を築くための日です。

この記事では、アースデイの背景や意義、企業や個人ができる具体的な取り組みについてもご紹介します。

アースデイとは？

アースデイの起源は、1970年にアメリカのG・ネルソン上院議員が、4月22日を「地球の日」であると宣言したことから始まりました。当時、アメリカでは1969年に発生した原油流出事故が大きな問題となっており、環境問題に対して人々に関心をもってもらうための取組みは、のちに全米での学生運動・市民運動へと発展していきました。

そして1970年4月22日最初のアースデイは、約2000万人以上の人びとがそれぞれの形で、地球への関心を表現するイベントとなりました。

以降、毎年4月22日は世界中で地球環境の保護に関する啓発活動やイベントが行われるようになり、「アースデイ」として知られるようになっていったのです。

＜出典＞：Earth Day Tokyo 「アースデイ東京について」

日本におけるアースデイの活動

日本では、1990年に第1回目のアースデイが行われました。以降、北海道から沖縄まで、毎年全国各地でアースデイに関連する活動やイベントが実施されています。

アースデイ東京2024

東京では、毎年4月22日のアースデイの前後の週末に「アースデイ東京」のイベントが開催されています。

2024年は、4月13日(土)～14日(日)に代々木公園、4月20日(土)～21日(日)に宮下公園をメイン会場に開催され、環境に関する展示やワークショップのほか、チャリティーイベント、環境保護のボランティア活動の実施、音楽イベントなども開催されます。

また、多数の飲食店なども出店するため、企業関係者だけでなく個人や、家族でも環境を学びながら楽しめるイベントとなっています。

アースデイ2024のテーマ

世界のアースデイを主導する国際団体「EARTHDAY.ORG」では、2024年のアースデイのテーマを「地球 vs プラスチック」とし、プラスチック問題の改善につながる行動を世界中へ提唱しています。

2024 年のアースデイには、世界中の政府と NGOが集まり、国連の世界プラスチック条約の条件交渉が行われます。

また、同団体ではプラスチック問題に取り組むための清掃ボランティアやチャリティイベントなどの様々な活動を主催・支援しており、EARTHDAY.ORGの公式サイトからは世界中のアースデイイベントの検索や参加が可能となっています。

アースデイの取組みでできること

アースデイの活動に決まりはなく、だれもが自由にそれぞれの方法で、地球環境を守るための行動を起こすことができます。企業や個人ひとりひとりが地球環境への意識を持ち、持続可能な未来へのアクションに繋げていくことが重要です。

ここでは、アースデイの活動につながる環境問題への取り組み事例を紹介します。

1. プラスチックリサイクルの取組み

今や世界中で、地球環境の最重要課題の一つともいえるプラスチック問題。プラスチックの生産過程や製品のライフサイクル全体で、環境負荷を低減することが急務となっています。

廃棄プラスチックの削減と適正処理、リサイクルの推進が、すべての企業や個人において求められています。製品のリサイクルや再利用を促進する仕組みを整備し、循環型社会の実現に向けて努力していくことが重要です。

2. CO2排出削減の取り組み

企業や個人の活動において、CO2排出量を削減することが必要不可欠となっています。

再生可能なクリーンエネルギーの利用促進、物流の効率化など、事業活動の様々な取り組みを通じてCO2排出の削減を行っていくことが求められています。

3. サステナブル経営やCSVの推進

企業は従来のビジネスモデルを見直し、環境に配慮した持続可能なビジネスモデルを推進することが重要です。自社の利益や企業価値を高めながら環境課題の解決につなげるサステナブル経営やCSVの取組みは、企業にとって大きなメリットにもなります。

環境に配慮したビジネス活動を行うには、環境ソリューション技術を導入するなど様々な方法があります。

まとめ

アースデイは地球環境への意識を高め、行動を促す貴重な機会です。

企業や個人が積極的な取り組みを行うことで、持続可能な未来を築く手助けとなります。一人ひとりの小さな行動が、地球全体の未来につながることを忘れずに、日々の生活に取り入れていきましょう。