IoTとICTの違いを徹底解説!環境問題を解決する最新ソリューションとは?

IoTとICT(イメージ)

「IoT」「ICT」という言葉を聞いたことがあるけれど、違いがよく分からない…そんな人は多いのではないでしょうか? 近年では、地球環境問題や、少子高齢化などの社会問題において、特にIoT・ICT技術の活用が求められています。

本記事では、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説し、IoT・ICTを活用した最新の環境ソリューション(省人化・業務効率化・CO2削減等)についてご紹介します。

目次

IoT(モノのインターネット)とは?

IoTとは、「Internet of Things(モノのインターネット)」の略で、モノ(物)がインターネットにつながることで、データをやり取りし、自動的に制御・最適化できる技術のことを指します。

従来、インターネットに繋がるのはパソコンやスマートフォンが中心でした。しかし、IoTの登場により、冷蔵庫や車、工場の機械、街の防犯カメラなど、さまざまなモノがインターネットに接続されるようになりました。

IoTの活用事例

IoTはすでにさまざまな分野で活用されています。ここでは、私たちの生活やビジネスにどのような影響を与えているのか、具体的な事例を紹介します。

スマート家電

最近は、家電製品にもIoT技術が搭載されることが増えています。

  • スマートスピーカー
    → 音声で家電を操作したり、ニュースや天気を確認したりできる
  • スマートエアコン
    → スマホで外出先からエアコンをON/OFFして、快適な室温に調整

遠隔監視システム

IoTは、家庭だけでなく、工場やオフィス、さらには街全体のインフラ管理にも活用されています。

  • 工場の設備監視
    → センサーで機械の温度や振動を監視し、異常があれば自動で通知
  • スマートゴミ箱
    → 施設等のごみ箱の残量をセンサーで監視、回収が必要になると自動で通知

たとえば、工場で「機械の故障を事前に検知」できれば、突然のトラブルで生産が止まることを防げます。これによって、業務の効率化やコスト削減につながるわけです。

IoTは、家電からビジネス、さらには社会インフラまで、幅広い分野で活用されています。そして、今後もますます進化し、新しい使い方が生まれていくでしょう。

ICT(情報通信技術)とは?

ICTとは(イメージ)

ICT(Information and Communication Technology)は、日本語で「情報通信技術」と訳されます。文字通り、情報をやり取りするための技術全般を指す言葉です。

電話やインターネット、メール、クラウドサービスなど、私たちが日常的に使っているものはすべてICTの一部です。ICTの最大の特徴は、情報を「送る」「受け取る」「処理する」ことに特化している点です。

また、ICTはテクノロジーで人と人をつなげることを前提としており、コミュニケーションを発生させる技術であるとも言われています。

ICTの活用事例

ICTの技術は、さまざまな分野で活用されています。具体的にどのような場面で使われているのか、いくつか例を見てみましょう。

  • 通信(Communication)
    • スマートフォン、インターネット、メール、SNSなど
    • テレワークでのビデオ会議やチャットツールの活用
  • データ管理(Data Management)
    • クラウドストレージでのデータ共有
    • 顧客情報のデータベース管理
  • 自動制御(Automation)
    • 工場の生産ラインの自動化
    • 駐車場の自動精算システム

ICTがあるからこそ、私たちは情報をスムーズにやり取りし、ビジネスや生活を効率化できているのですね。

IoTとICTの違い

IoTとICは、どちらもデジタル技術を活用した仕組みですが、その役割や使われ方には大きな違いがあります。

IoTは、もともと情報伝達機器でない「モノ」が、インターネットに繋がることで、人を介さずに通信や遠隔操作をできるようになることを指します。

一方でICTは、情報伝達技術によって人と人や、人とモノが繋がり情報を共有する「コミュニケーション」がより強調されます。

そのため、この2つが組み合わさることで、さらに大きな価値を生み出すことが可能になります。次項では、IoT・ICTを活用した具体的な取組み事例をご紹介していきます。

IoT・ICTを活用した自治体・企業による取組み事例

【例1】 廃棄物処理×ICT → リサイクルの効率化&低炭素化(京都府、舞鶴市)

総務省「ICT技術を活用した廃棄物処理効率化による資源循環の構築」より引用

京都府と舞鶴市では、廃棄物を入れるボックスにスマートセンサーを設置し、その情報をもとに収集車が効率良く回収できるルートを提示するシステムの導入を行いました。

この技術の導入により、廃棄物の回収の効率化に成功し、家庭系のプラごみ回収ではトラックの走行距離が約40%削減され、企業のプラごみ回収では約20%削減される結果が得られました。

今後は物流業界だけでなく、廃棄物の回収もドライバー不足の深刻化が予想されます。ICT技術の活用により、ドライバーの労務時間の短縮やCO2削減による環境負荷の低減等、さまざまな効果が期待されています。

(出典)総務省「ICT技術を活用した廃棄物処理効率化による資源循環の構築

【例2】 積雪対策×ICT → 高速道路の除雪作業の自動化

高速道路の除雪車自動化(NEXCO東日本)
NEXCO東日本プレスリリースより画像引用

NEXCO東日本では、高速道路における除雪作業において、除雪車オペレータの高齢化や人口減少による作業員の確保が課題となっています。

そこで、除雪作業の省力化・効率化を目的としたロータリ除雪車の自動化技術を開発。‪衛星システムからの信号と、高精度地図情報を組み合わせることで、除雪車の走行と作業操作の自動化に成功しました。

これにより、高度な操作技術や経験が不要になること、さらに除雪車の乗員の削減が期待されています。

(出典)NEXCO東日本プレスリリース「準天頂衛星を活用したロータリ除雪車自動化の運用開始について

IoT・ICTを活用した環境・社会課題への取組みと製品事例

【例】 ゴミ問題×ICT・IoT IoTスマートゴミ箱で省人化&CO2削減

近年、主要な観光地や商業施設では、「ゴミ回収の人手が足りない」という課題が発生しています。

さらに、2024年物流問題の影響による人材不足や地球環境への配慮から、「ゴミの運搬回数を減らしたい」「CO2排出量を抑えたい」というニーズが高まっています。

そこで活躍するのがIoT搭載のスマートゴミ箱です。

センサーでゴミの容量を自動検知し、リアルタイムでゴミ箱の堆積状況を確認
IoTを活用したデータ管理で、回収の最適タイミングを通知
ゴミ圧縮機能で、同じスペースでもより多くのゴミを収納

これにより、ゴミ収集の回数を減らし、回収作業の人手不足を補うことが可能になります。さらに、ゴミの圧縮によって運搬車により多くのゴミを積み込むことができ、回収回数を減らすことでCO2削減にも貢献できます。

製品事例 – IoTスマートごみ箱Reebo –

IoTスマート圧縮ゴミ箱Reebo-リーボ(TOP画)

まとめ:IoTとICTの活用で、よりスマートな環境対策を

環境対策とIoT_ICT

IoTとICTは、それぞれ異なる役割を持ちながらも、組み合わせることで革新的な環境ソリューションを生み出すことができます。

環境負荷を減らしながら、コスト削減や作業効率の向上も期待できるIoT・ICTソリューションは、今後企業や自治体にとって、ますます重要さを増していきます。
ぜひ、貴社の課題に合った最新の環境ソリューションの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

エルコムの環境ソリューション(ごみ圧縮減容機、スマート圧縮ごみ箱)についてのお問い合わせはこちら

IoTとICT(イメージ)

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