遠赤外線融雪機「解けルモ」とは?雪を溶かす仕組みやメリット、導入事例を徹底解説!
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2月に入り、全国各地で記録的な大雪が話題となっています。
積雪は、転倒事故や車両のスリップ、除雪作業の負担など、多くの課題を引き起こします。これらのトラブルを未然に防ぐため、適切な積雪対策を行うことが重要です。
そこで本記事では、冬の積雪対策に効果的な遠赤外線融雪機についてご紹介します。効率的に雪を溶かして積雪を防ぐことができる仕組みや、導入メリット、実際の導入事例を詳しく解説します。
快適な冬を実現するために、最適な融雪対策を一緒に考えてみませんか?
遠赤外線融雪機「解けルモ」とは?基本的な仕組みを解説

遠赤外線融雪機「解けルモ」は、従来の融雪装置とは異なり、熱ではなく「遠赤外線」の力を利用して雪を溶かす融雪機。その特徴を簡単にご紹介します。
熱ではなく遠赤外線の「光」で雪を溶かす

融雪というと「熱」で雪を溶かすというイメージを持たれる方も多いことでしょう。
解けルモは、熱ではなく遠赤外線の「光」を利用します。遠赤外線は、雪(氷)の分子を 振動させて熱エネルギーに変えて溶かします。一般的なロードヒーティングのように地面を直接加熱するのではなく、遠赤外線が雪に直接作用するため、効率的に融雪できるのが特徴です。周囲の空気を無駄に加熱しないため、消費エネルギーを抑えられることも大きなメリットです。
「上から」照射して雪を溶かす

解けルモは、地面ではなく上から遠赤外線を照射して雪を溶かします。太陽光と同じように光で融雪するため、吹雪や氷点下の環境であっても、風・気温などの影響を受けにくいという特徴があります。
融雪箇所の上部に設置するため、既設の建物に取り付けが可能。面倒な路面工事が不要であることも大きなメリットです。
「自動」で点灯して雪を溶かす

「解けルモ」には降雪を検知するセンサーの搭載が可能。これにより、雪が降ると自動で点灯し、24時間自動で雪を溶かします。必要な時にのみ稼働して省エネを実現するだけでなく、手動でスイッチを入れる手間がないため、除雪作業の省人化にも繋がります。
遠赤外線融雪機「解けルモ」を導入するメリット
遠赤外線融雪機は、その導入のしやすさやコスト削減効果、環境配慮の面でも多くのメリットがあります。ここでは、その具体的な利点について詳しく解説します。
設置が簡単&省スペース!導入しやすい理由

遠赤外線融雪機「解けルモ」は、既存の設備や環境に応じて簡単に設置できます。特に狭い駐車場や歩道、階段など、ロードヒーティングを導入しにくい場所でも設置可能な点は大きなメリットです。
さらに路面工事が不要なため、冬でも最短1日で設置が可能。他の融雪設備と比較して導入のハードルが低く、即日から自動で積雪や凍結対策を始めることができます。
ランニングコストを安く抑えられる
遠赤外線融雪機は、従来の一般的な融雪機と比較してランニングコストを安く抑えられることも大きな特徴です。
例えばロードヒーティングは路面全体を温めるため、多くの電力を必要とし、その分電気代が多くかかります。さらに、故障時には地面の路盤工事を行いヒーティングの修繕をする必要があるため、メンテナンスにも高額な工事費がかかります。
一方で解けルモは、路面を暖めるエネルギー消費がないため、消費電力量はロードヒーティングの約3/5程度(※)。メンテナンスも約5年に一度程度のランプ交換となるため、ランニングコストを格段に安く抑えることが可能です。
(※)融雪範囲20㎡で比較した場合。 広い範囲はロ―ドヒーティングの方が省エネです。スポットで対策ということであれば解けルモは効率的です。
環境負荷が少なく持続可能な融雪方法

遠赤外線融雪機は電気を使用する融雪方法です。化石燃料を使用しないため、灯油やガスによる燃焼式融雪に比べ二酸化炭素(CO₂)排出量を約50%低減できます。
また、塩化カルシウムなどの融雪剤を使用しないため、道路やコンクリートの劣化を防ぎ、環境負荷の低減にも貢献します。持続可能な除雪手段として、自治体や企業の環境対策にも最適です。
「解けルモ」導入事例とユーザーの評判
遠赤外線融雪機「解けルモ」は、多くの企業や自治体で導入され、その効果が実証されています。ここでは、具体的な導入事例と実際に使用したユーザーの声をご紹介します。
『工場』『物流』での導入事例と評判
エントランス(食品工場)

“工場入口のエントランスには階段があり、冬季になると積雪で足元が悪くなり、滑って転んでしまう問題がありました。 エントランスは、職員だけではなく、一般の方も出入りします。 そのため、冬の安全を守るために解けルモを導入しています。 ポール取付けを採用し、基礎工事と本体設置工事を含めて約3時間で工事が完了しました。設置後は自動運転にて解けルモが活躍中です。”
トラックヤード(物流倉庫)

“製品を出荷するトラックヤードに設置しました。製造業にとって冬の物流の効率化と製品管理は非常に重要なところですが、設置により天候に左右されず業務ができています。”
設置実績
食品メーカー工場、飲料メーカー工場、自動車メーカー工場、物流倉庫、製紙工場、製鉄所、薬品工場など
『インフラ』『駐車場』での導入事例と評判
工事現場(建設業)

“建設の工事現場において安全対策第一。大型車両と作業者の通路の北側と東側に『解けルモ』を設置しました。降雪時の安全対策と温かいライトが車両誘導の警備スタッフへ好評です。建設工事が終わった後も取外しが簡単な為、他の建設工事現場へ移動ができることも選択した理由の一つです。”
立体駐車場(サービス業)

“自走式駐車場の出入り口のスロープ部分が圧雪により大変滑りやすい状態でした。設置後は、車の乗り入れがスムーズになり雪によるトラブルが軽減されました。”
設置実績
電力会社、鉄道会社、高速道路、ダム現場、トンネル工事現場など
『店舗』での導入事例と評判
駐車場/スロープ(自動車販売店)

“店舗新設に伴い冬期の安全対策を検討した際に、イニシャルコストと照射型という機能性から『解けルモ』を選択しました。吹き込んでくる雪に対してセンサーが反応し自動運転するため、スタッフが除雪作業する事もほとんどありません。また急勾配のスロープにも有効活用できています。”
エントランス(スーパーマーケット)

“来店するお客様の転倒防止のため設置。安全対策と同時に、除雪作業の省人化、屋外スペースの確保にもなっています。”
設置実績
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、レストラン、ドラッグストア、自動車販売店、スキーリゾート、学校施設など
遠赤外線融雪機「解けルモ」の機種ラインナップと選び方
解けルモのラインナップは、ランプの本数に違いがある全3機種。設置環境やニーズに応じて選んでいただくことができます。
ハイパワー高所タイプ TK-C6000

TK-C6000は、融雪ランプが6灯分備わった、解けルモシリーズの中で最も大型のタイプ。
大型車両の高さ制限である4.5mの高所からでも照射・融雪が可能で、トラックヤードやトラックスケール、物流倉庫などへの設置に最適です。
スタンダードタイプ TK-C4000

TK-C4000は、融雪ランプが4灯で最もスタンダートなタイプです。
約2.5m~2.8mほどの高さがあれば設置が可能なため、建物のエントランスやスロープ、階段等、様々な場所にご使用いただけます。
狭所小型タイプ TK-C2000

TK-C2000は、融雪ランプが2灯で省スペース・省コストの局所用タイプで、狭い場所や地面と接しない箇所でもスポット融雪が可能です。
屋外電気設備や非常用設備、鉄道、高速道路、駐車場などのセンサーやケーブルなど、重要な機器や設備の積雪・凍結防止に最適です。
遠赤外線融雪機「解けルモ」導入に役立つ補助金・助成金
遠赤外線融雪機「解けルモ」の導入にあたっては、省エネルギー化や省人化、観光産業関連など、さまざまな補助金制度を適用できる可能性があります。詳細は、各補助金のサイトをご覧下さい。
補助金・助成金の一例
- 観光地・観光産業における人材不足対策事業
https://kanko-jinzai.go.jp/ - 宿泊施設サステナビリティ強化支援事業
https://shukuhaku-sustainability.go.jp/ - 観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kobo12_00010.html - エイジフレンドリー補助金
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09940.html
これらの補助金制度を利用すれば、初期コストを抑えて解けルモを導入できる可能性があります。ぜひ使用用途に応じて、適用可能な補助金を上手に活用していきましょう。
エルコムでは、解けルモ導入にあたっての補助金のお問合せや、導入支援も承っております。ぜひお気軽にお問合せください。

遠赤外線融雪機「解けルモ」で快適な冬を実現しよう
遠赤外線融雪機は、省エネ性・コスト面・環境負荷の低さに優れた新しい融雪方法です。
企業や自治体でも導入が進んでおり、コスト削減やメンテナンスの手間を軽減できると高く評価されています。冬の安全を確保するための積雪対策として、ぜひ遠赤外線融雪機の導入を検討してみてください。
遠赤外線融雪機「TOKERUMO(解けルモ)」 の導入を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
設置場所や用途に応じた最適な機種のご提案から、費用の見積もり、補助金の活用方法まで丁寧にご案内いたします。当社の専用フォームまたはお電話にてご連絡ください。

製品詳細・カタログは以下のページからご覧いただけます。また、お見積はエルコム公式サイトよりぜひお問合せください。