雪かきや除雪の事故を防ぐためには?雪かきを楽にする「自動融雪」についても紹介

雪かきや除雪の事故を防ぐためには?雪かきを楽にする「自動融雪」についても紹介

冬になると、毎年のようにニュースで耳にする「雪かき中の事故」。

雪国の生活に欠かせない除雪作業ですが、ほんの一瞬の油断によって、大きな事故につながることもあります。

本記事では、雪かきの際に発生しやすい主な事故の種類と、その原因、事故を防ぐためのポイントを詳しく解説します。

目次

雪かき・除雪作業中に起こりやすい事故と対策

雪の多い地域では毎年発生する、除雪作業中の事故。

事故件数は年間1000件以上に上ることもあり、多い年では全国で100名以上が亡くなっていることをご存じでしょうか?
(出典:国土交通省「雪下ろし安全10箇条」)

主な事故の種類発生シーン主な原因備考
① 除雪機の巻き込まれ事故庭・車庫前など雪づまり除去中の誤操作手で除雪ローターを触るなど
② 屋根雪下ろしでの転落事故屋根・はしご上バランス崩れ・滑落高齢者に多い
③ 滑倒・転倒事故路面・玄関・駐車場など凍結・段差・疲労転倒による骨折も

それぞれ詳しく解説していきます。

①除雪機への巻き込み・機械事故

除雪機イメージ

近年最も多いのが「除雪機への巻き込み事故」です。
特に歩行型のロータリー除雪機を扱う際に、雪づまりをエンジンをかけたまま手で除去しようとして巻き込まれるケースが後を絶ちません。

消費者庁による注意喚起参考:消費者庁|除雪機による事故防止)では、以下のような事例が報告されています。

実際の事例

  • 回転部に手を入れ、指を切断
  • 詰まった雪を棒で突こうとして、棒ごと巻き込まれる
  • 後進時に後方確認を怠り、人や物に衝突

対策ポイント

  • エンジンを停止してから除雪機を扱う
  • 手ではなく付属の「除雪棒」などを使用
  • 小さな子どもやペットを作業エリアに近づけない

②屋根の雪下ろしでの転落・滑落事故

屋根の雪下ろしイメージ

屋根やはしごからの転落は、死亡事故の約半数を占めるとも言われています。(参考:国土交通省 雪下ろし安全10箇条

実際の事例

  • はしごが雪で滑り、バランスを崩して落下
  • 屋根の雪庇(けさき)が突然崩れ、押し出される
  • 雪が固く締まり、足を取られて滑落

対策ポイント

  • 2人以上で作業し、地上から声を掛け合う
  • 命綱・安全帯・ヘルメットを必ず装着
  • はしごは地面固定し、角度は75度前後を維持

特に危険な状況として、

  • 晴れて気温が上がった日(雪がゆるみやすい)
  • ひとりで作業しているとき
  • 命綱や安全帯を使用していない場合

などの場合は特に注意が必要です。

③滑倒・転倒・転落事故

雪による転倒イメージ

雪かき中に滑って転ぶ事故は、特に高齢者層で多発しています。
道路や駐車場のブラックアイスバーン(氷結した路面)が原因になることが多く、骨折や頭部打撲につながることも。

主な発生場所

  • 自宅前の歩道・玄関前
  • 階段・傾斜のあるアプローチ
  • 駐車場出入口やマンホール上

対策ポイント

  • 滑りにくい防滑靴・スパイクを使用
  • 融雪剤や砂をまいて摩擦を上げる
  • 暗い時間帯は照明を使用し、足元を確認

雪かき中の事故は、「慣れ」と「油断」から起こります。
毎年同じように雪を処理していても、環境・気温・積雪量が変わればリスクも変化します。まずは“危険の種類を知ること”が、安全への第一歩です。

雪かき・除雪を自動化するという選択肢も

Elcomの遠赤外線式照射型融雪機tokerumo(解けルモ)

どれだけ注意しても、人の手による雪かき作業にはリスクが伴います。
そのリスクを根本から減らす方法として注目されているのが、「遠赤外線」による自動融雪システムです。

ここでは、環境ソリューション機器として人気が高まっている遠赤外線融雪機「解けルモ(とけるも)」を例に、その仕組みと導入メリットをご紹介します。

 遠赤外線融雪機「解けルモ」とは?概要と仕組み

遠赤外線融雪システム解けルモ(TOKERUMO)

解けルモ」は、上方から遠赤外線を照射して雪をやさしく融かす新しいタイプの融雪装置。
従来のヒーター埋設型や温水循環型とは異なり、地面を掘らずに設置できるのが特徴です。

融雪方式上部から遠赤外線を照射し、雪の内部から温めて融雪
外部の影響風・外気温の影響を受けにくく、安定した融雪が可能
設置方法壁面・天井・ポールなどに取り付けるだけの簡易設置
自動運転機能降雪センサーがあり、降雪を感知すると自動で融雪開始
用途歩道、店舗前、車両出入口、階段、駐車場アプローチなど

遠赤外線は「光」で雪を溶かすため、冷え込む早朝や夜間でも効率的に融雪が可能です。

遠赤外線融雪機「解けルモ」を使うメリット

遠赤外線融雪システム tokerumo使用事例

「解けルモ」を導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 人的リスクの軽減
  • 省力化・時間削減
  • 除雪コストの削減
  • 環境負荷の低減

順に解説します。

人的リスクの軽減

「解けルモ」を導入することで、人が行う雪かき作業を大幅に削減できます。
上から照射して雪を積もらせないので、雪による転倒や事故のリスクを減らすことが可能です。

省力化・時間削減

降雪ごとにスコップを持って出る必要がなく、時間と労力を大幅に削減。
夜間・早朝の雪対応も不要となり、従業員の負担軽減や人件費削減にもつながります。

除雪コストの削減

従来のロードヒーティング(電熱線式)や燃焼式融雪機よりも電力消費が少ないのが特徴。
エリア単位でのスポット融雪が可能なため、無駄なエネルギーを使いません。

環境負荷の低減

電気式で石油やガスなどの燃料を使用しないため、CO₂排出が少なくエコな融雪手段。SDGs施策にも貢献できる、環境にも人にもやさしい「次世代型融雪システム」です。

導入事例・適用シーン

「解けルモ」は、その柔軟な設置性から商業施設や工場・物流施設、インフラ施設まで幅広く導入されています。

商業施設・店舗

遠赤外線融雪 店舗エントランス
  • 店舗入口や駐車場アプローチ、非常階段に設置し、来店者の転倒を防止
  • 開店前の雪かきが不要となり、スタッフの負担を軽減

工場・物流施設

遠赤外線融雪 工場シャッター前
  • トラックヤードや工場出入口に設置し、荷物搬出入時の安全を確保
  • 物流拠点では、車両の発着口やスロープに導入し、雪による事故を防止

インフラ施設(駐車場・道路等)

遠赤外線融雪 自走式駐車場スロープ
  • 駐車場スロープに設置し、車の事故予防に
  • 工事現場に設置して冬の作業効率アップ

遠赤外線融雪機「解けルモ」は、「人の安全」と「環境への配慮」を両立させた、次世代のスマート融雪ソリューションです。

無理な雪かき作業に悩む前に、“融かすことで安全を守る”という新しい選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:雪かき・除雪の安全対策は万全に

雪かき・除雪作業は、冬の生活を守るために欠かせない一方で、毎年多くの重大事故も発生しています。
これらの事故は、「ほんの少しの油断」や「慣れ」から起こるケースも多く、事前の心がけや安全対策が必要不可欠です。

ただし、どれだけ注意しても、人の手による雪かき作業にはリスクが伴います。
遠赤外線融雪機「解けルモ」は、雪を自動で融かし、事故リスクを根本から減らすことができる新しい冬の安全対策です。

遠赤外線融雪機「解けルモ」にご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

遠赤外線融雪システム 「TOKERUMO(解けルモ)」 とは?

解けルモは遠赤外線方式を採用した照射型融雪システム。上方から照射した遠赤外線で太陽光のようにやさしく融雪。スポット融雪だから、クリーンでエコな融雪システムです。

製品詳細・カタログは以下のページからご覧いただけます。また、お見積はエルコム公式サイトよりぜひお問合せください。

雪かきや除雪の事故を防ぐためには?雪かきを楽にする「自動融雪」についても紹介

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